ベンカブ美術館の見どころは、EROTICA GALLERY
フィリピンにも話の早い芸術家がいるもんだ、と感動したのは彼が作ったベンカブ美術館(BenCab Museum)に向かった時だった。
街中からは少し遠いけど、たった100ペソの入場料で半日遊べるしカフェもある。フィリピン留学の暇な土日は是非ここに行って心穏やかにエロを楽しんでほしい。
僕は仲良しの仲間と一緒に向かった。二人共、下世話なエロからは程遠い風貌だけど。。。
ベンカブ美術館の場所
街(セッションストリート界隈)からはタクシーで15分くらいかな、ナギリアン・ロードっていう有名な通りをアシン温泉に向かって走る坂の途中にある。ベンカブ美術館界隈は、木の彫刻で有名な場所みたいでたくさんの木工場を道の両端に見ることが出来るんだ。流石に家具を買う訳にはいかないけど、木のお皿くらいだったら持ち帰れるから。安いしおみやげにも丁度いいと思う。
あと、タクシーで行くならベンカブ美術館って言えば伝わるし、たまに話しのわからないタクシードライバーがいて、そこは街の外れだから帰りにお客さんを拾えない、アディショナル(追加)で50ペソなって言ってくる事があるんだけどその場合はタクシーを変えよう。確かにタクシーを拾うのが大変なバギオでタクシー降りるの勇気いるけど日本人=金持ち、の負の連鎖はアンタで食い止めた方が無難だ。
ヨっ!!ベネディクト・カブレラ(通称ベンカブ)!!
ベンカブ美術館のきっと一番素晴らしい所に鎮座しているEROTICA GALLERYには神妙な面持ちで美術品を鑑賞するフィリピン人を見ることが出来るんだけど、それが最高にオモシロイ。ベンカブ美術館は良い意味でフィリピンらしくない整理され清潔感漂う美術館だ。素直なフィリピン人達が「こんな雰囲気の美術館にNYあたりで行ってきたわ」って涼し気な顔をしながら美術館内を闊歩しているんだけど、そこは、EROTICA GALLERY。
個人的にEROTICA GALLERYでは素直に恥ずかしがったり笑ったりしてもいいと思う。フィリピン人の素直さは時に方向性を見失うからカワイイ。
ベンカブは、きっとムッツリ。
たまに真面目な美術品も、というかEROTICA GALLERY以外には真面目な美術品が並んでいる。むっつりはめんどくさいぞ、ベンカム。でも、彼は国際的に有名なフィリピンを代表する国民的芸術家だ、素直になれない大人の事情もあるのかも知れない。
ムッツリベンカブがみせる真面目な一面
ルソン島の山に向かえば今なお先住民族が存在する。ベンカム美術館の「Cordillera Gallery」では、コーディリエラ山岳地方の生活道具を展示していたり、イフガオ族が豊作を願い行うお祭りの木製の神聖な人形などを見る事が出来る。ベンカブの大人な一面に付き合うのも勉強になっておもしろい。
ムッツリベンカブはオーガニック野菜がお好き?
広大な土地を所有する金持ちムッツリベンカブはなんと美術館内にオーガニックガーデンを所有しある程度のエリアを鑑賞者にも開放している。ただ、畑をたくさんの人がズカズカ歩いちゃうと野菜に良くないのでもし興味があればガイドを100ペソで依頼して畑の見学もさせてくれるそうだ。
真正面に見える山もガイドを依頼すると途中まで登る事が出来るそう。
ベンカブの展示品ももちろんあるよ(エロくない)
ベンカブ美術館は名前の通り、ベネディクト・カブレラ(通称ベンカブ)の施設美術館だ。美術館内の説明を見る限り、彼の兄の影響を受けて7歳頃から絵を書き始めて、その活動はアジア、ヨーロッパ、アメリカと世界中で評価されている。50歳を超えた頃にとっても立派な賞を政府から持っているので国民は誰もがその存在に憧れる人だ。
マニラ生まれのフィリピン人の彼、今はロンドンとフィリピンを拠点に活動していると聞くが全然フィリピン人らしくない。もっとこう、訳のわからない自分の銅像を道の真中に建てて渋滞を引き起こしても知らん顔ってのがフィリピン人のお金持ちのやることだと思っていたが素晴らしすぎる美術館に素晴らしすぎる美術品を集め自分の作品は片隅にちょこんと飾っているなんて、、、すごいぞベンカブ。
後編、【後編】バギオのベンカブ美術館(BenCab Museum)はエロい。はこちらから。
URL:http://www.bencabmuseum.org
Address:Km. 6 Asin Road, Tadiangan, Tuba, Benguet